清水義男 著「梅田町の愛称道路」発行者うめなん会
愛称道路とは?
郷土づくりの一環として桐生市では市道に愛称名をつける運動が進められていたそうです。桐生市梅田町でも土木課の意向を受け1985年(昭和62年)から準備をはじめ、翌年(昭和63年)の2月下旬に47カ所の道路に「愛称」がつけられたと記載されています。その道路には118基もの表示板が設置されているともありますが残念ながら見たことはありません。見落としているのかもしれません。
もともとはこの著者である清水義男氏が梅田南小学校たより「うめなん」紙面にこの愛称道路を紹介したのでがはじまりで途中異動のため連載が中止となりましたが後日これらの記事を残りの紹介とともに1冊にまとめ手製の冊子としたものになります。
梅田町の愛称道路 内容
内容は梅田町の1丁目から5丁目をそれぞれ地図で道路の番号を振り、その順番どおりに説明していくといった内容です。桐生市梅田町は南が1丁目で桐生市街に最も近く人も多いので通りも多い。逆に北の5丁目は人が少ない山奥になりますので愛称道路は2つしかありません。
どうしてこの名前にきまったかは明確にかかれていませんがおそらく命名されるにいたったその場所の歴史などが簡単に述べられています。なかには「旧県道」とか「保育園通り」とかそのまんまのものありますがだいたいはそれなりにゆかりのある人物や出来事などがかかれています。
写真はすべてモノクロ。ただし上記のようになかなかお目にかかれない根本神社里宮・大正院の写真もあったりします。※ 根本神社里宮・大正院 は今倉にあった神社で現在は梅田湖(桐生川ダム)工事のため移転
上の写真は「桐生市梅田町の民俗」から。同じものと思われるのですがなにせ見たことがないので情報を信じるな両者は同じもののはず。
桐生市立図書館でお借りしたこの本の巻末には新聞の切り抜きが貼ってありました。どこのものかは書いてありませんがおそらく「桐生タイムス」かと思われます。清水義男氏の経歴も簡単にかかれています。清水氏はこのほか「河童と飴玉」など桐生市の昔話を聞き取りでまとめ、「ふるさと桐生の民話」等を出版されています。 桐生市立図書館 の郷土史コーナーに行けばだいたい出会えると思います。
奥付
平成元年5月1日発行(非売品)
著書 清水義男
※住所・電話番号割愛
発行者 うめなん会
印刷所 有限会社小野里印刷