雪見障子の張り替え
築年数が古いと和室の間取りが多く、築50年の我が家もその例外ではありません。ただ前のオーナーさんがかなり凝った方だったようで外に面した和室が雪見障子になっております。この部屋に一時的に猫をケージにいれて保護していたためケージの中からバリバリとやられてしまい交換することにしました。
雪見障子(ゆきみしょうじ)とは
雪見障子(ゆきみしょうじ)とは、上半分が障子、下半分にガラスになっている障子の一種です。普通の障子は外をみるためには戸を開ける必要がありますが、雪見障子は開けなくてもいつでもガラス部分から景色がのぞめるのが特徴です。この名前は冬に庭に積もる雪などを室内から楽しめるように作られたため「雪見障子」といわれているようです。似たようなもので「猫間障子(ねこましょうじ)」というのもあるようです。こちらはガラスがなく猫が行き来できるようにしたもののようですが今ではガラスがはいってしまいほぼ同義語の地域もあるとのこと。現在では猫も外に出さないのが一般的な飼い方になってきましたしね。
雪見障子の外し方
雪見障子の張り替えをするにはまず大枠から外す必要があります。雪見障子は上下の開閉するのですが上まで来るとレールがきつくなって留まるように設計されています。よって上から外すのではありません。
片側はバネがありますので押し込むと溝に沿って深く入りますので反対側のレールから外れます。
障子紙の剥がし方
剥がし方は意外と簡単で格子にそって水をつけます。雑巾やスポンジなどでやるとやりやすいと思います。水を付けてしばらくすると簡単にはがせます。どうせ張り替えるのだからとビリビリ破くと後で大変なので注意しましょう。
剥がし終わると格子にのりや障子紙が残っている箇所があるので雑巾なので水をふくませて拭いて綺麗にします。私は面倒なので剥がした障子紙で拭いています。
位置決めをする(障子紙のカット)
障子紙はだいたい大判なのでまず貼りたいサイズにだいたいの大きさでカットします。
のりをつける
のりはいろいろありますが私はミツヱの「ワンタッチ 障子糊スーパー S-150S」を使っています。
格子にそのままのりをつけられるということでハケが要らないとありますが実際には指でのりをのばしたりしています。それでもハケを用意して塗るより楽かと思います。
障子紙を貼り付ける
今回はサイズの小さい雪見障子なのでそのままいっきに貼りました。片側にテープで仮止めして貼るともうすこし張った状態で貼ることができます。私は面倒なので省略。
ちなみ障子紙にも表裏があります。障子は組子が見える方を表、組子が見えない方を裏としていて、日本では居室側が表になるようなっています。障子紙はツルツルした面とざらざらした面があり、一般的にはざらざらした面が組子側、つまり表側に貼られています。ざらざらした面が障子紙のロールの外側になっています。張り替えをするときは、組子の裏側にロール状の障子紙を転がしながら貼り付けるので必然的にざらざらの面が表になります。(※最近ではツルツルしているほうが表になるような障子紙を売っているようですが)
余分な部分をカット
余分な部分をカッターでカットします。このときカッターの刃がこぼれていると紙をひっかけて破れてしまうことがあるのでカッターの刃を折って新しい刃先にしておくことをおすすめます。カットはフリーハンドでもできますが定規などをあてたほうがきれいにできます。
カットし終わったらここで霧吹きをかけると乾燥したときに障子紙が伸縮して綺麗な状態になります。私はまたも省略してますが・・・
障子の張り替えは面倒ですがお金がかからずにできるのがいいですね。紙ものりも高くはありません。幸いうちの猫どもが破壊することはありませんので雪見障子のように一部だけの張り替えであれば楽にすみます。