ほどほどな田舎暮らし群馬県桐生市移住のすすめ
田舎暮らしは憧れるが決断にはいたらないという方がほとんどだと思います。就職や都会の便利な生活に慣れると便利さゆえに田舎に移住することにためらいを感じるのは当然です。独身者であれば思い立ったら決断もできますが妻帯者、子供がいれば自分以外の将来を考えたり意見聞くことになるでしょう。東京から北関東(群馬県、栃木県)に移り住み24年、リゾート地である軽井沢にも住んでいた私が「ポツンと一軒家」やYoutubeにある「古民家をDIY」のようなハードなものではなく、より現実的な「ほどほどな田舎暮らし」をおすすめします。
住む場所による5パターンとその特徴
「都心暮らし(東京や大阪など中枢都市を含めた都会)」を田舎の対極にあるとすれば秘境に住むのは田舎暮らしの頂点でしょう。利便性と自然の相関図を表すと5パターンがあります。ここではこの5パターンに加えて「ほどほどな田舎暮らし」をおすすめしています。
1.都心生活
人口が多いがゆえに自然が少ないが利便性や仕事、教育面では他の地域の追随を許さないほど充実している
2.地方都市生活
人口10-30万程度の都市で指向は都心と同じ。自然は都心に比べるとあるが緑がある程度になりやすい
都心への通勤圏内であることも多い
通勤時間は東京だと1から2時間程度が圏内
3.リゾート地
軽井沢、熱海に代表されるリゾート地の特徴はなんといっても都心の利便性を兼ね備えながら自然を満喫できること
デメリットはコストパフォーマンスが悪い、つまりお金がないと楽しみにくい
週末移住の考えもこの部類に入ると思われる。ただしリゾート地のような高コストの場所ではないが二重生活のためコストは多少かかる
4.田舎暮らし
秘境も視野にはいるが移住の場合は農業をしたりセカンドライフとして定年後の移住など利便性や仕事より自然を重視する地域
今までの典型的な「田舎暮らし移住」がこれに該当します。
ほどほど田舎暮らしとは?
私がおすすめする「ほどほど田舎暮らし」とは私は下記のように考えます。
・人口10万程度あるいはそれ以下
・地方都市の主要部までクルマで30分圏内
・山や海あるいは川など自然が近くにある
・ネットでも情報が少ない地域
都会の利便性にはおよびませんが生活に困らない程度のものはあるが自然もたくさんある地域というのが「ほどほど田舎暮らし」の地域になります。また「ネットでも情報が少ない地域」というのがポイントです。情報にあふれている、つまり人気がある地域は地価や生活に関する費用が高くなります。レストランでワインを選ぶとき、ワインも知っている銘柄だと高いが安いワインは知らないという経験をしたことがあるかと思います。では安いワインがまずいかというそうではありません。情報が少ないというのは観光化されていないということを意味します。実は魅力をもっているがうまく発信しきれていない地域であるというのがおすすめです。
なぜ「ほどほど田舎暮らし」が良いのか?
コロナのおかげで生活スタイルが大きく変わり、この変化は定着するものと実感しています。業種にもよりますが在宅勤務が許され、週2回程度の都心勤務であれば都会に住むメリットは半減します。また会社に依存しない仕事や雇用が進むと都心にいる必然がなくなります。東京から北関東に引越してきた20年前は「あれがない、これがない」と都心と比較していましたがここ数年の間にモノに関することは随分変化しました。人口の減少とともに店舗が立ち行かなくなり、通販がその穴埋め以上のものをもたらすようになりました。書籍や動画の電子書籍や動画配信サービスにより田舎の生活利便性も増しています。私も若いうちは家から「歩いてすぐのところにコンビニがある」というのが魅力的に感じていました。しかし軽井沢ではコンビニまでクルマで5分かかり、そういうものだと最初から認識していると自分の生活スタイルを変化させすぐにコンビニがなくても不便を感じなくなっています。この経験はコロナ自粛のせいで時短、休業になったり、在宅勤務して最初はとまどいがあったと思いますがそうした環境に適応していままで必要だったものは本当に今後も必要なのかという問題提起をしてくれています。多少の利便性をすてても「ほどほど田舎暮らし」をおすすめするのは下記の点からです。
・通勤時間の短縮
私はクルマで通勤時間30分。ワイヤレスマイクでYoutube講義などを聞いています。30-40分ぐらいが毎日通勤の限界と思います。
・自然が豊富
週末は釣りやハイキングなどお金をかけなくても遊べる自然がある。私の住んでいるところは夜、沢の音を聞きながら眠れます。軽井沢でもそうでしたが周りが静かだと本当に熟睡できます。緑があると6月末の時点でもクーラーはつけていません。
・住居にかかる費用が安い
地価が安いので購入しても安い。私の家(桐生市)は賃貸ですが二人と猫3匹で5DK(100平米)、クルマも軽なら3台駐車可能。家賃は月5万の一戸建て。人気エリア地域だと家賃はもう少しあがります。
・生活圏で必要不可欠のものはそろう
クルマで30分ぐらいで都市の主要部にいける。どうしても欲しいものは通販で対応。病院もそれなりにある。
・地元住民も心配するような閉鎖的ではない
その地域の人間性は都心とは違いますが移住の際に一番心配されるような村八分あつかいをされるほど閉鎖的ではない。
・生活に困るほどの不便さはない
トイレがくみ取り式ほどの田舎だとやはり疲れますよね
これらの条件が満たされると精神的なゆとりや余裕が生まれます。これは人生にとって貴重なものだと思います。
まとめ
技術革新(インターネットやサービス)と生活スタイルの変化(アフターコロナや雇用形態の変化)によって地方都市や田舎の利便性は昔に比べるとよくなったと感じます。都心をまねた中途半端な地方都市よりもむしろ後進だった田舎が相対的に価値を持つと思います。単なる人口やお金で解決できない自然を持つことのアドバンテージが今後脚光をあびるでしょう。自然=観光ではないのでまだまだ知られていない「ほどほど田舎暮らし」に適した地域はあります。私は群馬県桐生市を選びました。今後もなぜ桐生市なのか?デメリットはないのかなどを発信していきます。