桐生川支流忍山川 釣行記 2020-9-5 -残馬峡探訪-
忍山川上流残馬峡と残馬山
相変わらず毎週釣りに行っていますがソロキャンプに行った盆あたりから急に釣れなくなりました。いつもヤマメが釣れるポイントもアブラハヤが5連続で釣れたりと異変がおきています。単に暑かったせいかもしれません。9月20日でこのエリアの渓流釣りは禁漁になりますので今年の釣りもあと少しです。偵察がてらの釣りをかねて以前から行ってみたかった忍山川上流の残馬峡(ざんばきょう)に行ってきました。
群馬県桐生市梅田町の残馬山とその由来
残馬山は(呼び方は「ざんばやま」、「ざんばさん」と両方あるのでここでは「ざんばさん」とします)梅田4丁目の忍山道(おしやまどう)を忍山川上流に沿って奥地へとすすむとある標高1107mの山です。Google Mapでも表示されない山です。北に三境山、西に座間峠に連なっており、残馬山は明確な登山道がないようで三境山あるいは座間峠からの稜線に沿っていく他には忍山川上流を登って行くしかなさそうです。2020年8月現在で三境林道が桐生市側根本山登山道入口から、みどり市側だと三境隧道(トンネル)出口で車両通行止めになっているためさらに人がはいらない山となっていることでしょう。
由来は戦国時代に太田の由良氏に攻め滅ぼされた後桐生氏の残党が逃げ込み、由良氏の追手から逃げきれないと悟り、馬を残して自刃した山からきているそうです。(桐生の民話 清水義男著より)あの山を馬と一緒に行くことができるかは疑問ですが今回は残馬山登頂が目的ではなく忍山川から登った場合、入口にある残馬峡が目的です。もちろん釣りをしながらです。
残馬峡への行き方
残馬山は「三境山あるいは座間峠からの稜線に沿って登る」のですが忍山川上流に沿ってすすむと源流部の方面になります。忍山上流沿いの忍山林道は湯本をすぎたあたりで車両通行止め(2020年9月現在)となっているため歩くことに。林道が通行止めなので不便ではありますが人が入りにくくなるので釣りをする者にとっては大変ではありますが釣り人が少なくなるのでむしろいいかもしれません。まずはかなり先にゲートがありますのでそこまで歩きます。距離にして2kmぐらい、坂道なので時間にして1時間ぐらいと思います。この時期は暑いですね。朝6時の気温が上がる前でも歩くと眼鏡が曇るぐらいになります。
私はゲート付近から釣りをはじめるわけですが林道の終点までさらに2kmぐらいでしょうか。忍山川と林道は高低差があっていつも沢へおりられるわけではないのですが林道終点では簡単に下りられます。
林道から道なき道をすすむことに。朽ちた丸木橋があるので道はあるようですがわかりませんでした。あるとすればかなり荒廃しているのでしょう。
残馬峡入口
残馬峡の入口は見た瞬間はすごいと感じるのですがあっという間に終了してしまいます。
残馬峡は大したことがないと油断しているとゴルジュ帯と大きな滝に遭遇。高巻くルートは上流に向かって右側。左側を登っていたら途中で行けなくなり、戻って反対のルートへ。右のルートの道はロープが張られておりかなり急斜面です。滝を巻くとまた普通の沢の様子に戻ります。今日は7時ぐらいから釣りをしながら登っていましたのでこの時点で15時半。ここで夕立がふりはじめ、雷も鳴ってきましたのでもう少し先へ行きたかったのですが撤収することにしました。林道終点についたころにはどしゃ降りでした。源流部付近とはいえ水も茶色になってきましたので引き返して正解でした。
本日の釣果
釣果は9匹。先週の厳しさを思えばかなり釣れたと思います。20cmが2匹程度なのでしょうしょう小ぶりですが。釣行紀は本日のメインではないのでかなり割愛します。さすがに残馬峡あたりでは魚影はみませんでした。そのかわり持参する紅茶がグレードアップしました。主に器具のほうで。
ソロキャンプで使用したカセットバーナーを持参して川で紅茶をいれられるようにしました。アウトドアというとコーヒーが定番ですが紅茶でやってみました。ただ今日は水筒をわすれてしまったため淹れた紅茶はコッヘルのままいただきました。チョイスした紅茶NewbyはKan-Junga(カンジュンガ)のシルケンピラミッド。人間のような犬のようなパッケージが特徴ですがNewbyの創始者セティア氏のチトラコレクションからとっているようです。カンジュンガはネパールのカンチェンジュンガ山からとっています。ということで茶葉はヒマラヤ産。イングリッシュブレックファーストばかり飲んでいる私には香りがあってあっさりめ。パッケージとは裏腹に上品な雰囲気です。
ところで魚の画像をみて違和感を感じないでしょうか。イワナのようでありヤマメのようでもある。そんな写真があったと思います。(3枚目)
カワサバ -イワナとヤマメの交雑種ー
見た瞬間に違和感がありました。この辺りはイワナしかいないはずですがイワナにしては
・縞模様もどことなくカワマスを連想させる模様
・パーマークがうっすら見える
以前どこかのサイトでみた「カワサバ」と思います。サバのような模様からつけられた魚。忍山川もイワナとヤマメが混生するエリアがありますので間違いなくイワナとヤマメの交雑種でしょう。さらに調べてみるとカワサバは遺伝的にすべてメスになるようでこの世代限りのF1(雑種第1代)なんだそうです。私も初めて釣りました。
9月にはいって8月の殺人的な暑さもやわらぎ釣れるようになったのでしょうか?今年はクーラーを使わずに過ごせそうです。昼間は会社にいるのでクーラー付きの事務所で仕事をしてますけどね。