あかぎ出版 「ふるさと今昔 桐生 大間々・阿左美沼・薮塚温泉」
あかぎ出版 発行所
1986年3月19日 発行(昭和61年)
執筆者 多数のため省略
あかぎ出版といえば群馬県の郷土本を数多く出版されていましたが2012年ごろに社長がお亡くなりになり廃業されていたそうです。つい最近知りました。
- 町並み今昔
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織都桐生のあゆみ/伝説の時代から近世へ・絹織物輸出のパイオニア
桐生織物学校とその功績・織工一万五千人と機音の響き・大正から激動昭和の時代へ
戦後の復興と変貌の時代・ファッション大賞 - 郵便今昔
開局の頃/局舎の変遷/消印の移り変り - 芸能今昔
音局芸能の流行 - 足尾線今昔
足尾線の歴史/蒸気機関車のはなし/気動車とディーゼル/足尾線を残そう - 球都の今昔
球都の序章/伝統への礎/輝く摂政杯/第一期黄金時代/伝統を受け継ぐ/敗戦の中から/新生桐高の出発/第二期黄金時代/伝統と新生と/勝負にかける気魄/明日の球都をめざす - 学者今昔
近代教育の産声/戦禍にゆらぐ/戦後の教育 - 語り継ぐ水害
洪水に苦しんだ郷土/昭和十三年水害/キャスリーン台風/キティ台風 - 語り継ぐ戦争
戦争と婦人たち/戦争の傷痕は消えず/学園と/爆弾とカニ川 - 回想の人々
思い出の桐生人物誌/彦部駒雄/稲川東一郎 - 思い出の一こまと近郊の名所アルバム
思い出のひとこま/阿左美沼の変遷/大間々と高津戸峡/薮塚温泉
長い目次ですが中身はアルバムといった感じです。写真がメインなので当然時期は明治以降の桐生が舞台となります。昔の写真と今現在の場所を比較してみることができます。
この本は桐生川にかかる橋がすべて載っていたのが借りたきっかけです。桐生川ダム(梅田湖)に沈む橋もダムが完成する前に取材をされていたようで今はみることができない橋も写真で知ることができます。その他にも幸橋の下には精肉店の村田屋が堤防と堤を築いてボート乗り場を浮かべたという話しもありました。「芳町遊園地」と呼ばれたそうですが面影もないと思います。
当時の面影を写真で見ることができてあらたな発見も多いのですが郷土史の特徴として場所や地名がわからない人には向かないでしょう。逆に地理が把握できる人にはツボにはまるかもしれません。「今昔」とありますが「今」も昭和60年代なのでもう30年以上前。こちらが懐かしく感じる人もいるのではないでしょうか?
東毛地区ではおなじみの薮塚温泉(当時は薮塚鉱泉)もおまけのように掲載されています。スネークセンター(当時は日本蛇族学術研究所)の開業昭和40年には年間20万人が訪れ、三日月村が開園した昭和55年には40万人と書かれており、今の様相を知っている人には考えられない数字です。個人的には今のほうが素敵だと思ってますが・・・
こんばんは。またお邪魔しています。
あかぎ出版、知りませんでした。でも、昔の風景は記憶の中にあります。地図が大好きなので地理が把握出来そうです。是非読んで(眺めて)みたいです。もう絶版の書籍でしょうか。図書館で閲覧出来るのかな?
昔の桐生と言うと、新川球場近くの側溝の水が日によって藍や朱に染まっていた風景を思い出します。そしてちょっと裏道に入ると自動織機の音がガチャガチャと・・・。
古い風景を懐かしむのは、歳をとった証拠ですね。
いつも読んでいただきありがとうございます。あかぎ出版はすでに廃業のため絶版となっていますが図書館で閲覧(貸出も)可能です。現在はコロナ対応で入館の際に利用券を提示して体温を測っています。
利用券がない場合は現住所が確認できる運転免許証などがあればその場で作成することもできます。また桐生の図書館は両毛地域の方が利用できますのでみどり市在住であれば問題ありません。
川で染め物をしている風景は今となっては写真や絵でしか見ることはできないようです。そのような光景が記憶にあるのは貴重ですね。