晦魄環照(かいはくかんしょう)探訪・桐生の近現代 桐生タイムス

晦魄環照

桐生タイムス創刊70周年記念出版

「晦魄環照」と書いて「かいはくかんしょう」と読む。正直なところ私はまったく読めない。サブタイトルの「探訪・桐生の近現代」がなかったら図書館で借りるどころか手に取ることもなかっただろう。この本は桐生タイムス創刊70周年記念出版(2015年発行)としてまとめられたものです。ちなみに 「晦魄環照」 とは

晦魄環照とは、つごもりの月がふたたび照ること、めぐる歴史のことである。ふるさとの近現代に、さまざまな縁で結ばれた人びとがいて、置き忘れたくないできごとがあった。

「晦魄環照」序文より

とのこと。

内容は桐生タイムスに連載されていたもので「探訪・桐生の近現代」 とありますが序文にあるとおり、桐生の近現代の中で人にスポットをあてて歴史をなぞっているいます。全五章からなり、焦点となるその人とはまず茂木米吉・和田正秀・竹内テルを中心とする第1章。(河井継之助ゆかりのひとびと)

第2章は桐生市本町4丁目にあったという「北京料理富士」の女将島崎録(しまざきろく)の第2章「富士のかあちゃん」

最後の第3章は郷土史家に焦点をあてた「史家の点鬼簿」である。第4章、第5章は資料やあとがき的な要素が強いので第3章までがメインと思う。

図書館で借りるつもりはなかったのですがパラパラと立ち読みとしているとこの第2章 「富士のかあちゃん」 の中に島崎憲司郎というお名前が随所に見えてきます。

島崎憲司郎氏と常見忠氏は桐生出身

島崎憲司郎氏といわれてピンとこない方も多いと思いますが釣りをされる方ならご存じかと思います。釣り業界に多大な功績を残した桐生人はお二人いてフライフィッシングの島崎憲司郎氏、ルアーフィッシングの常見忠氏。私ももともとはエサ釣り出身なのであまり存じ上げなかったのですがこの両名が桐生市出身としったのは桐生にきてからのことです。

「富士のかあちゃん」こと 島崎録さんは憲司郎氏のおばにあたる方で私の勝手にイメージしていたフライの島崎氏とは異なるものでした。東京から桐生に連れてこられ北京料理富士の修行中は隙間時間を使い、経営を継いだあとも桐生織物の盛衰とともに苦労を重ねる中で名著「水中昆虫アルバム」がそのような環境のもとで生まれたとは知りませんでした。「水生昆虫アルバム」は桐生市立図書館にありますが開架にはなく書架から出してもらう必要がありますので職員さんへ頼みましょう。内容密度がかなり濃いのでパラパラめくっている程度ではぜんぜん頭に入りません。まだ中古はでまわっていますので1冊置いておくのもありかと。

常見忠氏はルアーの普及に尽力しただけでなく元プロ野球選手(東急フライヤーズ(現北海道日本ハムファイターズ))というご両人とも別の顔をもっているが面白いですね。

レストランダルマ

北京料理富士、桐葉軒、双葉寿司が桐生飲食店3大女将のいわれていたそうで(双葉寿司サイトより)島崎憲司郎氏もおばの女将から当初は釣りは道楽あつかいにされ苦労されていたようです。そんな世界でも有名な島崎氏の一面がのぞける本でした。

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