河原井源次 編著 「劇場映画から8ミリまで 活動写真(映画)と小型映画の歩み」

前回の紹介した 河原井源次 編著 「小さなつぼみが大きく花開いた 桐葉楽団の歩み」を図書館に返却すると同じ著者、同じようなフォーマットで 河原井源次 編著 「劇場映画から8ミリまで 活動写真(映画)と小型映画の歩み」がありましたのでこちらをとり上げようと思います。

本の内容は下記の通りです。

第1章 活動写真と小型映画の歩み
第2章 活動写真と映画館
第3章 川口節子
第4章 9.5ミリ時代 小型映画の人達
第5章 8ミリ時代 小型映画の人達

ちなみに小型映画とは劇場映画が35ミリに対してこれより幅の小さいフィルム(8ミリや16ミリなど)を使用した映画をさすようです。私の世代ではすでにホームビデオが主流でしたのでいまいちピンとこないのが実情。

小型映画の造詣がないのとあわせて前回同様にこの時代、この地域、活動に関わっていないとわかりにくい構成になっていますので今回は桐生に関係のあるもののみをピックアップかつちょっと変わった切り口でとりあげていきます。

白黒画像をAIがカラー化 ー白黒写真をカラー化するにはー

まず郷土史の大半が年代的に昭和のもの、かつ古いものであるためモノクロ写真が多い。自費出版というものも多く予算の都合かモノクロ写真になっていると思われます。モノクロ写真には良さがありますがカラーであったほうがよりイメージが伝わりやすいと感じていました。そんな中AIがかなり発達してきて簡単にモノクロ写真をカラーにするサイトがでてきていましたので一部カラー化してみました。

本のカバーをカラー化したのが上記になります。印象としてはいかにもカラー写真がではじめたころの写真といった感じになります。また実物をみたわけではないのでこの色が正しいかは全く判断できません。それでも雰囲気は十分つたわるのではないでしょうか?

白黒写真をカラー化 – 無料WEBアプリ

WEBで検索すればすぐに出てきますがモノクロ写真をカラー化してくれる無料のWEBアプリはいくつかでてきます。その中でも3つを試してみました。

DataChef

DataChefは個人で運用しているサイト。モノクロ写真をカラー化する画像加工のツールの一部です。このほかにも水彩画風、浮世絵風に変換したりテキストからAIでイラストを作成するツールもあります。画像だけでなく動画や音声もツールを使って加工ができます。

DataChefサイト

PicWish

モノクロ写真をカラー化してくれるだけでなく有料APIを実装しているようで商用的な使い方ができるようです。カラー化程度であれば無料で可能。

PicWishサイト

今回はDataChefを使ってすすめていきます。モノクロとカラー写真をスライドにしてみましたので見比べてみてください。

桐生の映画館

地方都市での映画館は激減しました。桐生にもかつては多数の映画館があったようです。「ようです」というのはこれらの映画館をみたことがないのでいまいち実感がありません。そこで桐生の映画館目録は「消えた映画館の記憶」というサイトから抜粋しました。

桐生市の映画館より

桐生セントラル映画劇場/桐生セントラル劇場/ニュー東映

桐生映画劇場

桐生松竹映画劇場/桐生松竹

 ※桐生活動館は桐生松竹映画劇場の昭和初期の名称

電気館/桐生電気館

桐生両毛劇場/チトセ劇場/桐生東映/桐生東映劇場/桐生東映劇場・桐生東映プラザ劇場

桐生国際劇場/桐生日活国際劇場/桐生日活国際/桐生国際

桐生東宝映画劇場/桐生オリオン座/桐生オリオン

能楽館/桐生能楽館

いかがでしょうか?カラー化してみましたが実際の面影がでているものでしょうか。

桐生で撮影した映画

第2章「活動写真と映画館」に「桐生で撮影した映画」というものがあります。桐生でロケをした映画といえば高峰秀子と三船敏郎の「妻の心」がありますが他にも結構あったようですね。

  • 禍福 前後編
    昭和13年(1937)
    監督 成瀬巳喜男 原作 菊池寛
    出演 高田稔、竹久千恵子、入江たか子、英百合子、逢初夢子
  • 人生とんぼ返り
    昭和21年(1946)
    監督 今井正
    出演 榎本健一、入江たか子、河野糸子、中村是好、柳田貞一、英百合子、如月寛子、花岡菊子
  • 女の顔
    昭和24年(1949)
    監督 今井正 原作 石坂洋次郎
    出演 岡田英次、水戸光子、岡村文子、御橋公、伊藤智子、露原千草、杉葉子
  • 善太と三平
    昭和30年(1955)
    監督 宮津博 
    出演 宇佐美淳、坪内美子、小川虎之助、武智豊子
    広沢町にある「丹羽家住宅」が舞台。
  • 妻の心
    昭和31年(1956)
    監督 成瀬巳喜男 
    出演 高峰秀子、三船敏郎、小林桂樹、根岸明美、杉葉子
    桐生ロケの詳細はこちら(藤田加奈子氏によるブログより)

いずれもネット配信が主流の現在もなかなかみれないものばかり。これをみると少ないねという印象をもってしまうかもしれませんが桐生は意外と映画やドラマのロケ地にはなっています。「桐生 ロケ地」で検索すればでてきますが桐生市のサイトでも掲載しています。

桐生市 これまでのロケ地撮影実績

そういえば映画「ただ夏の日の話」では梅田湖で撮影していたそうで釣りをしている友人から撮影していたよと当時聞いたことがあります。私はみていませんが・・・

おまけ モノクロ写真カラー化

いわずと知れた桐生が岡公園のライオン像ですね。戦中、軍事用に供出。

米軍爆撃機B-17を鹵獲したのち連山として開発された日本初の四発陸上攻撃機。中島飛行機が開発なので場所は太田か。

つい面白くなって他のモノクロ写真をカラー化してみました。忍山温泉山光館の看板もこんなところにみえますね。

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