「地方移住」の家計事情

水道山公園からの桐生市
水道山公園からの桐生市

Youtube動画などでも「地方移住」を扱ったものが多くなっていて、成功した方もいればデメリットを語る人もいます。「地方移住」に農業をやりたいとか具体的な夢があれば別ですが大半の人は「今よりもっと生活を豊かにしたい」が最大の関心テーマだと思います。「豊さ」には自然環境がいいところという意味もあれば「安い生活にしてゆとりをもちたい」という金銭的な側面もあるでしょう。今回は「地方移住」にまつわる家計簿、生活費をテーマにしていきます。

田舎の定義:田舎とは?

厳密にいうと「田舎」という定義はありません。「地方」も「都心」というワードに対比して使われるあくまでも相対的なワードでしかありません。田舎から連想されるイメージは「自然が豊か」「人が少ない」「人が素朴でやさしい」などあげられると思います。都心と田舎が相対的なものであるならそれを決定づける要素は「人口」と「時間の流れ」でしょう。単に人が多いというだけではなく昔から「変化がない」という時間の流れが緩やかなのが田舎の特徴です。昔から人がいなければ自然が多くなりますがかつてはそれなりに繁栄していた場所から人が去ると残るのは廃墟です。桐生市には廃墟ではなくとも昭和40年代ぐらいの建物がまだ現役で残っているところがおおく、この状態に栄枯盛衰を感じるかそれともノスタルジーに感じるかは人によるかもしれません。

「田舎」に似た言葉に「過疎地」があります。過疎地は総務省がきちんと定義しており、群馬県サイトにも記載されています。

群馬県過疎地域(群馬県サイトより)

桐生市は群馬県にある市で唯一、この過疎地域になっている地域です。現在、人口は約11万人、昭和35年には13万人を突破し、群馬県の商都「高崎市」の14.2万(昭和35年当時)に匹敵するぐらい栄えていたものと思われます。しかし平成に入ると統計調査のある5年ごとで約4-5%(人口にして約6000人)ずつ人口が減少しております。

桐生市は「人口」と「時間の流れ」の2点からみれば間違いなく田舎になったものと思われます。かろうじて過去の繁栄の後と現在の人口数で「地方都市」としてみられていますが経済的な中心に今後返り咲くことは現時点ではほぼ不可能な状態です。幸い通信や物流の発達と交通手段(クルマ)のおかげで市中なくても不便なく暮らせます。また過去の繁栄のおかげか最低限の生活に必要なものは整っていますので「少し田舎」を十分に満喫できる地域でしょう。

田舎(桐生市)の生活費は安いのか?

田舎暮らしだとよく「家賃がめちゃくちゃ安い(1万など)」とか「野菜などの食料をただでもらえるので食費が安い」という話しを聞きますがここではそんなことはありません。畑を持っている人が多いのでたまには頂戴することもありますし、直売所で100円で売っていたりしますが生活の基盤になるほどではありません。

家賃に関しては比較的、安くなると思います。現在、100平米の賃貸一戸建てで月5万の物件に住んでいます。近所の人は「高い」といっていましたが都心で月10万とかを思えば格安と思うのですが。近隣の太田市や足利市と比べても同条件なら桐生市のほうが安いと思います。同条件で探すと7-8万ぐらいするのではないでしょうか。

そのかわり自動車は必須になりますので交通費はそれなりにかかります。都心を離れれば自動車必須は変わりないので北関東に暮らす以上、仕方がないことです。そのかわり駐車場代は格安ですね。

結論から言えば東京都心に比べれば住宅費は安いが劇的に安いわけではない。

群馬県の家計・収入

群馬県の家計は?

NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の「ぐんま暮らし支援センター」が運営している群馬への移住を考える人のためのライフスタイルWEBマガジン「ぐんまな日々」によると

  • 1人あたりの県民所得 ー 309.2万(H26年内閣府・県民経済計算)
  • 消費支出 ー 295,396円(総務省・統計で見る都道府県のすがた(2017・H27)※二人以上の世帯)

統計はあくまでも平均なので一概には言えませんがこんなものかと思います。やはり劇的に安く生活できるというわけではなさそうです。

我が家の家計事情

幸い二人で働いているので我が家の手取り収入は県民所得を上回っています。対して支出は賃貸に住んでいるので毎月30万ちょっとオーバーするぐらいです。贅沢な生活をしなければ毎年かかる費用(車検や保険など)もなんとかなっています。そこからIDECOや積立NISAなどの投資にもまわせるほどの余裕はでていますね。ギリギリではありますがこちらに引越ししてから家計を見直しています。特に気にしていることは

  • コンビニでの買い物をしない
  • 外食をしない(基本スーパーで食材は調達)

をこころがけています。転職をしたせいで取引先へもスーツでいく用事がほとんどなくなり衣服代にもお金を掛けなくなったのも幸いしていますね。

経済的な面で群馬県桐生市に移住するメリットは?

経済的なメリット(安く生活できる)がそんなになければそこに移住するメリットがあるのかという疑問が出ると思います。私なりに群馬県桐生市への移住をおススメするを考えてみました。

  • 生活費がそれなりにかかるという場所はいいかえれば生活で不便をきたすことはほぼない
     いきなり秘境にくらすにはハードルが高すぎます。そこそこ田舎というのがお試しするには良いと思います。
     かつて人がたくさん住んでいたので生活インフラは整っている。老朽化は課題でしょうが
  • 自然が豊富
     桐生市は広い関東平野の北限にあたります。すぐ山があるため山登り、釣りなどはもちろん狩猟をやっている方もいます。桐生は市役所に熊がでたとニュースにもなったぐらいですから。
  • 農業ができるかも
     聞いた話では年間5000円程度で畑を借りている人もいるようです。不動産のように案内はしていませんので借りるには人づてに紹介してもらう必要はありますが・・・
  • 空き家が多いので安い
     築40-50年の物件の空き家が結構目立っています。100万以下の激安物件は少ないですが300万ぐらいもあれば十分に住める中古物件は手に入ると思います。
     ずっと賃貸で暮らすというのもありですが200-300万程度であれば多額の住宅ローンも必要ありません。
  • 近隣市町村の観光もできる
     クルマで1-2時間も走ればたいていの群馬県観光地にいくことができます。私は温泉が多いですかね。群馬県ですから。

たとえば農業をやりたいとか毎週山登りしたいというのであれば都心にいるよりはより安く趣味に没頭できると思います。私のよう朝釣りをしてから出社ということも可能です。むろん海が趣味という方にはむしろマイナスになってしまいますが。なにせ群馬県には海がありませんので。

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