桐生模型学校 その11 - ホビー通販で起業 メリットとデメリット

ホビーショップを通販で開業するには

今はホビーショップを開業するのであれば実店舗だけでなく通販も検討しているかと思います。むしろ店舗ではなく通販オンリーでやっていこうという方もいるのではないでしょうか?昔とことなり通販プラットフォームは比較的簡単に構築できるようになっています。その分、競合他社は多い反面、年々市場は広がっています。果たして通販はプラスになるのかお荷物になるかを考えていきます。通販はボリュームがかなりありますので今回はさわりだけとします。

ホビー通販のメリット

  1. 市場が大きくなる
    路面店では近隣のお客様がターゲットとなりますがネット通販の場合は日本全国、取組のしかたによっては海外という越境ECも視野に入れることができます。日本全体が少子高齢化社会を迎え、子供の減少など路面店には厳しい社会情勢が続く中、近隣の人口とは関係ない売上をつくれる可能性がある。
  2. 予約が取りやすい
    感覚的な話ですが予約率はネット通販のほうが圧倒的に高いと思います。考えられる理由としては通販の場合の注文のプロセスが「在庫品」でも「予約品」でも大差がなく必要な情報(名前や住所など)を入力することに対するハードルが低いからではないでしょうか?また店舗の場合はまた来店される方が多いので在庫切れになれない一部商品以外は発売日に店頭で購入しようという感覚をもっていると思われます。予約が取りやすいということは仕入ロス・仕入ミスを発生させる可能性が低くなりますので効率的に仕入れを行うことが可能になります。
  3. 新規商品を取り扱いしやすい
    店舗だと新規メーカーアイテムや取扱い商品を棚にいれても来店するお客さまへアピールするためには余分な在庫をもたなければなりません。通販の場合は最低でも1個あればいかにもストックをもっているような体裁を整えることができます。つまり店舗の場合は売り場面積で販促効果がきまりますがネット通販はサイトのバナーやイメージの露出だけで販促できるためリスクがすくなくてすみます。
  4. 在庫がなくても取り寄せ対応しやすい
    無在庫販売は近年、ショッピングモールでも敬遠されつつありますがまだ注文が入ってから仕入を行うことが可能です。もちろん仕入できない場合もあるのでリスクはあります。
  5. 店頭在庫を販売できる
    店舗を持ちながらネット通販をする場合の話しですが店頭の在庫をネットでも販売できるので在庫効率はあがります。しかし店頭在庫とネット通販の商品在庫を一緒にするのか区別するのかは戦略的に考える必要があるでしょう。
  6. お客様の問合せが効率的
    メールや問い合わせフォームからの問合せであればいろいろ調べてから連絡できるので効率よく回答が可能です。よくあるのが在庫問い合わせですが電話だと数度のやり取りが発生しますがメールなら仕入先に確認のうえ連絡することができます。
  7. 初期費用がかからない
    最大のメリットは実店舗と比較した場合の圧倒的な初期費用の低さです。初期の在庫購入ぐらいですが店舗とは比較にならないぐらい少額でスタートできます。

ホビー通販のデメリット

  1. 競合が多すぎる
    大手通販そしてショッピングモールなどネットの場合は競合が多く存在します。安さやスピードでこれらのサイトと競ってもまず勝ち目はありません。なんらかの店舗の独自性がないと他所でないものしか売れなくなります。
  2. 商品マスタと在庫データを構築する必要がある
    新商品の案内が多く、ホビー系雑貨を含めると1日100アイテムぐらいはあるのではないかと思います。これらすべての商品マスタと画像、説明分を作る必要があります。仮に案内をそのまま掲載するコピペとしてもかなりの量になります。
  3. うっかりすると入荷数の少ないアイテムに大量の注文がはいる
    いくら経験値を積んで入荷数が少ないだろうという商品が見極められるようになっても朝出社したら100個以上の予約が入ってしまい、入荷数は5個だったみたいなケースは発生します。結局お断りをしなければならないのですが売上にもならずクレームにもなりかねない業務を店舗側の責任がないにもかかわらずしなければなりません。
  4. 人気商品だけ売れて他の商品をまったく購入しないことが良くある
    どこでも買える商品は別のお店で購入して入荷数の少ない商品だけ売れてしまう。まるでカツオの一本釣りのように人気商品だけをさらっていく形になるため客層が広がらないケースになりやすい。特にネット購入される方と店舗で購入される方の情報収集はスピード感が違います。(おそらく)転売をされるような方が群がってしまうことも想定しなければなりません。
  5. 手数料が高い
    代行決済会社やアマゾン、楽天、Yahooなどのショッピングモールへの出品した際の手数料がだいたい10%前後なので粗利25-28%で販売している業態としては利益が圧迫されやすい。
  6. 代引き受け取り拒否やチャージバックなどのリスクがある
    実店舗でも予約して引取りに来店されない方はいますが実害は仕入金額のみで他のお客様へ販売することも可能です。通販ですと代引きで発送して受け取り拒否をされる方が結構いらっしゃいます。この場合仕入額のみならず送料(特に返送時の送料は運送会社の正規料金になる)は店舗負担です。またクレジットカード払いの場合もチャージバックという不正利用による売上金返金が発送することがあります。チャージバックは商品と送料両方店舗負担になりますので結構な被害になってしまいます。

昔は店舗の比較的時間のある午前中に通販業務をするという片手間な仕事としてできましたが現在は通販は通常業務の傍らでできるものではなくなりつつあります。

通販プラットフォームの選択

2021年において通販を始めようと思えば簡単にスタートできるようになりました。それでも通販を始めた場合の最大の課題は「集客」です。アマゾン、楽天、Yahooはその中でも集客数が多く実績もあります。それぞれ特徴はありますがホビーアイテムはどれも相性は悪くありません。楽天、Yahooは店舗のフロントを作成する必要がありますが一度構築してしまえばそんなに大変ではありません。機能が多い反面、独自ルールや仕様が存在しますので慣れるまでは時間がかかるかもしれません。

最近テレビCMで見かける「BASE」をはじめとする新興プラットフォーム(Shopify, MakeShop, STORES, minnneなど)も基本は同じですが仕様が限定されている反面、使いやすさは大幅に改善されているように感じます。前者をPC世代とするなら後者はスマホに馴れた世代向けといった感じでしょうか?

いずれも手数料がそれなりにかかりますので最終利益には注意が必要です。

自前で構築するという手法もありますが決済代行会社と契約したりとかなりハードルがあがります。カスタマイズを依頼すると高額になりますので店舗の情報発信のためのサイトと通販は別にするところも多いですね。

まとめ

通販自体は問題はないがとりあえずやってみるというより(もし店舗をもっているならなおさら)ある程度の通販サイトをどのような位置づけで考えているのかを決めておいたほうがいいでしょう。はじめて起業する方だと通販オンリーという考えもありですし、店舗を補完するための通販という考えもありです。いずれにしても通販は売上がなくても専属スタッフが必要な規模になります。一人の場合は店舗と通販の両立は難しいでしょう。ただ可能性を秘めた業態になりますので将来は海外向けにも発送したいということも考えていいと思います。

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