第二種電気工事士合格

第二種電気工事士試験結果通知書

「第二種電気工事士」を昨年(2021年)受験し、無事に下期のほうで合格しました。上期から受験したのですが実技で落ちてしまい二度目の正直。少々なじみがあったせいか勉強はすべて独学です。勉強期間は筆記・実技のそれぞれ1ヶ月前の1日1時間程度で済みました。総時間はおそらく50-60時間程度ではないでしょうか?

家の電気工事の大半はこの資格があればOKなのでコンセントの取り換えや簡単な配線であれば自分でできるようになります。私の場合は主にDIYのための取得でこれで電気屋さんにお願いすることも少なくなるはずです。

第二種電気工事士とは?

電気設備の工事・取扱の際に必要な国家資格のひとつです。第一種と第二種があり、、第二種は「一般住宅」「小店舗・事業所等」「家庭用太陽発電設備」など600V以下で受電する設備、第一種は第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事・取扱いができる資格になります。

電気はわかりにくいということもあってなかなか自分でやる人は少ないので気が付かないかもしれませんが資格がないと工事ができないことになっています。電球などの交換はどうなんだと思うかもしれませんがあくまでも「受電設備」が対象なので照明など機器は資格なしでも大丈夫です。

第二種電気工事士の資格を取得するメリット

資格の学校などでは「就職・転職に有利」とかいわれています。確かに電気工事の入門ですが資格をとったら即戦力になるというものではありません。先日家の電気契約のA(アンペア)を変更してもらいました。資格的には工事してもOKですがいきなり配電盤をいじれるものではありません。とはいっても私のような趣味の範囲ではなく仕事とする場合にはなくては困る資格であるのも事実です。合格率は60%程度と比較的高いので取っておいても困るものではないでしょう。

試験の概要

なお、試験には筆記試験と技能試験があり、両方に合格することで、電気工事士資格を取得できます。簡単にまとめると

  • 筆記試験と実技試験がある
  • 試験は上期と下期の年2回受験できる
  • 筆記試験合格したのち、実技試験不合格の場合は次の筆記試験は免除される
  • 受験費用は9600円(ネット申し込みなら9300円)

詳しい内容は一般財団法人電気技術試験センターに書いてあるので参照してください。

一般財団法人 電気技術者試験センター(ECEE)サイト

私は上期筆記試験合格・実技試験不合格でしたので筆記試験免除で下期を受験しました。この場合でもあらたに受験費用9300円が発生。もったいないなぁ。

第二種電気工事士筆記試験対策

筆記試験の概要は下記のとおり。

  • 試験方式 マークシート(四肢択一方式)
  • 試験時間 120分
  • 問題数・配点 問題50問×各2点
  • 合格基準 約60点

マークシートなので暗記問題が中心。計算しなければならないものもありますが難しくはないと思います。それでも60点が合格ラインなので比較的やさしいでしょう。となるとどれだけ暗記できるかがポイント。私は筆記試験用参考書1冊と動画で対応。

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今の時代、動画ですべて勉強できるのではないかと思いましたが教科書は1冊あったほうがいいでしょう。理由は紙のほうが全体像がつかみやすいことと、必要な項目にすぐにたどりつけるというメリットがあります。動画はわかりやすい反面、どうしても時間がかかってしまいます。私は最初に教科書で試験範囲をざっとみたうえで動画をみて、さらに教科書をひととおりみて、最後の問題集をやるという方法をとりました。

勉強は動画がメインで教科書はサブの位置づけです。車での通勤中もこれを聞いて必要な数値は暗記していきました。このホーザンの動画は過去問の解説もしてくれるので聞いているだけ覚えていきます。

といっても実際に教科書についている問題集は必ずやったほうがいいです。インプットは覚えた気になっているだけで実際のアウトプットでは思い出せないということはよくあることです。

第二種電気工事士実技試験対策

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電気工事士の実技試験には工具が必要となり、自前で用意しなければなりません。ドライバーとかペンチとかすでに持っている工具もありますが電線の被覆をむくストリッパーや圧着工具は持っていない方も多いと思います。こちらのセットだと工具に関してはすべてそろうのと小冊子は意外と便利でした。

実技試験はすでに発表されている13問の中からひとつが試験に選ばれ実際に作品を完成させるようになっています。候補問題はさきほどの電気技術試験センターのサイトでも掲載されていますが小冊子のほうは複線配線図や注意点が書いてあるのでこれを頭にたたきこめば大丈夫なようになっているわけです。

ただし工具だけなのでこれだけでは組み立てることはできません。実際に組立をしたいという方には電線やスイッチなど必要なものがすべてはいったセットも販売されています。私はVVFケーブルと使ったことのないリングスリーブと一部スイッチなどの単品をホームセンターで購入しました。すべてそろえたわけではないので材料のないものはエアー組立ですませました。

動画を2周繰り返しみて、あとは小冊子の試験から複線図を描くことを繰り返しました。筆記試験同様に動画を通勤時間に流して(さすがに車だと動画をみることはできないので)一度みたものを聴きながら頭でイメージトレーニングしました。

実技試験そのものは複線図と単位作業ができればクリアできると思います。ただし時間は40分しかないので迷ったり、やり直しをする時間はあまりありません。私は上期実技試験で最初に書いた複線図を間違えてしまい、最後のほうで気が付いたのですがもう間に合わないという状況で不合格となってしまいました。

やはり最初の複線図が重要ですね。

まとめ

勉強時間 50-60時間で総額3万ぐらい(受験料1.8万(2回分)+工具代1.2万+材料費2千+免状交付手数料5.3千円)でとれる国家資格なのでコスパは良いのではないでしょうか?

とりあえず古い家なので昭和なスイッチと屋外コンセントの防雨化は早くしたいですね。

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