キッチン水栓をDIYで交換
目次
築50年中古住宅の「下げ吐水」蛇口をDIYで交換
借家から持家に変わりましたので今まで変えたいと思っていたものが心置きなくできるようになりました。とはいっても新築同様にするわけではないのでコストパフォーマンスの良いものから順次DIYにて変えていきます。
まず最初に頭に浮かんだのがキッチン水栓の蛇口交換です。キッチン水栓は毎日使うものですし、なによりここだけ「下げ吐水」の仕様だったからです。蛇口はひねってまわすタイプではなくレバーの上げ下げで水を出したり止めたりするものが主流となっています。
・上げ吐水 ー レバーを上にあげると水がでる
・下げ吐水 ー レバーを下にさげると水がでる
となっていますが1997年の阪神淡路大震災以降は「上げ吐水」のタイプに順次切り替わっている経緯があります。「下げ吐水」だと何かの拍子に水がずっとだしぱなっしになる可能性があり、震災のときはキッチンの上から物が落ちて来たものがレバーに当たり、水が出っ放しになってしまい関西の数十万世帯規模で蛇口の水が一斉に最大量で出っ放しになっったという経緯があったのです。うちのものはそれだけ古いということで今はなんともありませんが蛇口が故障すると水がでないではなくだしぱなっしになってしまうリスクがあったわけです。
またお湯の出が悪いという問題もあったので最初に交換したい場所でした。
新しいキッチン壁付混合水栓を手配 KVKシングルレバー式混合栓(eレバー)
まずは新しいキッチン水栓を手配するところから始まります。といっても今回は選択肢はなくKVKシングルレバー式混合栓(eレバー)KM5000TEC に決定。理由は会社のほうで退去した物件に使用していたものをもらったからです。実売価格は1万ちょっとのようです。最近のキッチン水栓はシングルレバー式、ワンホール式が多いようです。しかしながら我が家は築年数が古いせいか蛇口を壁につける壁つきタイプでした。壁付タイプの場合は壁からでている水栓の幅(湯水管の距離というようです)を調べて購入することになりますが一般的な家庭であれば105mm~225mmの間になっていると思いますのでほとんどの蛇口が選べると思います。
本当は吐水口がシャワーヘッドになっていて外れるとシンクの掃除もしやすいのですがお値段が少々張るのと壁付の場合はシャワー管がだしぱなっしになってしまうので今回は見送りました。
蛇口交換に必要な道具
今回はモンキーレンチとシールテープの2種。本来ならパッキンとかも必要ですが新しく用意した蛇口の使用期間が2年程度でしたので取り付けてみてからとしました。モンキーレンチぐらいあるだろうとタカをくくっていたら意外とクランクナットが30mmと大きくレンチが入りませんでした。ということで36mmまで対応したレンチを購入。シールテープはホームセンターでバラでも売っていますので100円もしません。
元栓を閉める
水道の元栓を閉めるといってもどこにあるか不明の場合もあります。うちの量水器ボックス(水道メーターボックス)はガレージにありますのでまず外へでて元栓を閉めます。閉めた後にキッチン水栓の蛇口をあけると途中まで来ていた水がチョロチョロでますのでこれで蛇口を外す準備完了です。
蛇口を外す
モンキーレンチを使って水栓を外します。築年数が古い場合は水道管も古いケースがあるので力任せに回すと水道管を痛めることがありますので注意が必要。せっかく外したのでこの機会に水道管の管を清掃。前に使っていた水栓のシールテープなどが残っていますので歯ブラシなどで綺麗にします。
取付脚をつける
まず取付脚をあててみて閉めます。何回転できるかを数えます。
新しい取付脚にシールテープを8回ほど巻きます。シールテープは水漏れを防ぐためにあり、一度取付脚につけて閉めた後に緩めた場合はもう一度巻きなおす不可逆的な使い方になります。巻く方向も取付脚をつけると締まるようにする必要があります。
巻きつけたら先ほどの何回転できるかを数えたと思いますがその回転数より1回転ほどすくないところでとめます。また左右は下記のような形で止めておきます。
この段階で本体を取りつけます。取付脚は右にしかまわせないのでこのとりけた場所からゆっくりと右に回して蛇口が水平になるようにします。水平になったら「送り座」といわれる丸い座金を締め付けて終了です。あとは元栓を開けて水がでるかをチェックします。
無事開通しました。初めてでしたので少々心配でしたが自分で交換したものが問題ないとうれしいものです。お湯だけでなく水の出も良くなりました。またKVKのeレバー水栓はレバーハンドルをお湯側にひねる際『カチッ』という音とクリック感でお湯の混合(給湯器作動)を体感できるので、水とお湯を使い分けできガスの節約が可能です。
もらいものなので致し方ありませんが吐水口が170mmなので少々短いのが使いにくかったです。別売りで240mmタイプのものが売っていますのでどこかのタイミングで交換しようと思います。