小学館入門百科シリーズ 104 きみはつり名人
昭和生まれの小学生が「つり名人に俺はなる」といったかどうかはさだかではありませんが釣り界の名人は服部善郎氏おいて他にはありません。名人といえば将棋、将棋、落語あたりが定番ですが子供にとっての3名人は高橋名人(高橋利幸氏)・川口名人(川口克己氏)と服部名人のお三方といっても過言ではありません。小学館入門百科シリーズの第4弾はそんな巨匠から「つり名人」になる秘訣を伝授するための本になります。
小学館入門百科シリーズ 104 きみはつり名人 奥付
数ある小学館入門百科シリーズの表紙は矢口高雄氏が定番になっていましたがこの巻は写真。小さく服部名人も掲載されています。私のもっている本の奥付は下記のとおり。
昭和55年7月31日 初版1刷発行(1980年)
著者 服部善郎
発行者 相賀徹夫
発行所 小学館
第4弾からようやく著者が奥付に載るようになりました。
「協力していただいた方」「取材協力」は上記のとおり。この巻のイラストから「釣りバカ大将」でおなじみの桜多吾作氏が加わります。
構成
服部名人が読者に挑戦しやすいつりを選んで「つり方」と「つりのあり方」を解説する流れとなっています。なのでテレビで有名なカジキなんてものはでてきません(シイラはあるけどね)。第三章「かっこうよくつろう」にあるとおり、ある程度釣りをしたうえで「かたち」にこだわってみようという趣旨が感じられます。
世界で活躍された服部名人によって今まで自分の身の回りしか感じなかった「釣り」が世界の「フィッシング」を意識させてくれる内容にもなっています。
服部名人(服部善郎氏)と11PM
服部名人といえば必ず11PM(イレブンフィッシング)と一緒に語られることが多いのですが私はあまり見たことがありません。理由としては当時の夜11時はかなり夜遅い時間帯であり、お色気要素もあって大人の番組だったからです。今見ても現在のテレビ番組にはない面白さがあるとは思うのですが・・・
このDNAを引き継いでいるのはタモリ倶楽部ぐらいでしょうかね。ちなみに「服部喜朗」でGoogle検索すると・・・【歴史に残るスレ】がでてきてなかなか面白い。服部名人は「善郎」であって「喜朗」ではないのでわかっていれば素晴らしい「釣り」です。
補足
小学館入門百科シリーズ 110 ルアーづり入門 へ つづく
懐かしいなぁ。
小学2年生くらいかな?
母親に1000円貰って本屋で買ってしょっちゅう見てました。
20代前半くらいまではありましたが気がついたら無くなってました。
他の物と一緒に処分しちゃったのでしょうね。
その後、偶然に服部名人と同じヤリイカ船に乗る機会がありましたが、この本を持ってサインしてもらいたかったと悔やんだものです。
下船後に写真を撮ってもらったのは一生の思い出てす。
ムタさま
コメントありがとうございます。兄弟が3人いたせいか小学館入門百科シリーズと学研ひみつシリーズはかなり充実していました。実家や自分の度重なる引越しという戦乱にもこの「釣り」だけはなんとか免れました。
実際にお会いになったとは羨ましいですね!メディアの力があったとはいえ子供心に焼き付くような釣りの名人があらたに誕生してほしいものです。
小学生の頃毎晩布団の中で読み、想像を膨らませていたした。そのまま水産大学に入学し、水産会社に就職し、今は養殖場を経営しています。
私の人生はこの本がスタートでしたね!
感謝しています。
鈴木さま
コメントありがとうございます。子供のころみたものは思ったよりも影響を与えていますね。テクニックだけを書いた本ではこうはならないですよね。そうした本に出会えることは感謝しかないです。