梅田湖(桐生川ダム) 釣行記 コイ釣り編 2021-3月8日
昨年の冬から梅田湖でニジマスがつれなくなったのでコイ釣りにシフトしようと宣言しましたがその後まったくコイの姿もみえなくなりあきらめていました。2月中旬から気温が12-15℃ぐらいになるとチラチラとコイが泳いでいるようになっており、捕食しているようなシーンがみられるのであらためてコイ釣りにトライ。3月になってようやく最初の、そして80cmのコイが釣れたので梅田湖でのコイ釣りをまとめてみました。
梅田湖でのコイ釣りが難しい理由
梅田湖はコイがたくさんいるようですが実際釣るのは難しいようです。数か月通った経験をもとに難しい理由を考えてみました。
1.練り餌禁止
梅田湖は水道水としても使用されるためか両毛漁業協同組合の規則に梅田湖での練り餌および撒き餌を禁止しています。練り餌が禁止ということは集魚ができないのでコイがいるポイントを正確に見極める必要がある。
2.着水音に敏感
見える範囲ではありますがコイがいるところにエサのついたハリを投げ入れると逃げてしまいます。水鳥にエサをあげる人もいないので都心部の川などでみられるようなエサをやると集まってくることがありません。一時期コイ釣り専用ルアー・ライゼンバイト製のリメットを試したところ逃げてしまいました。
3.パンなどの浮いているエサに食いつかない
試しにパンをコイにあたえてみましたが見向きもしない。誰もエサをあたえないので慣れていないものと思われる。よってパンコイができない。
が梅田湖でのコイ釣りの難しさを際立たせていると思います。
梅田湖のコイの特徴
そんな中でもボウズを繰り返しながらみえてきたことは
・ミミズを使ったエサ釣りで2-3回はヒットした
※ライン1.5号のニジマス仕掛けのためいずれもラインが切られてしまう
※エサにパン、魚肉ソーセージ、コーン、豆なども試したが不発
・捕食シーンは底であること
・寒い時期は活性が悪く、気温が12℃ぐらいになると捕食を始める
・(3月ぐらいの)暖かい時間帯、13-16時ぐらいになると梅田湖上流に上ってくる
・2-3匹の群れで回遊している
ということがわかってきました。練り餌が使えない以上、見える場所でコイが回遊してくるところにエサをたらしてひたすら待つという手法しかない。幸い桐生川の流れ込み(インレット)で昼過ぎからコイが上ってくるのでここをポイントに設定することに。エサに見向きもしない場合も多々ありましたが今の捕食シーンをみるといずれはHITすると確信。それと広いダム湖ではポイントがありすぎるので流れ込みなら最大でも川幅程度なのでコイの通り道も限られてくると判断したしだいです。それにコイの姿がみえるというのがポイント。
梅田湖コイ釣り専用の仕掛け
仕掛けといってもバカでかい竿とリールでは面白くないので今使っているニジマス用を流用。
ロッド ー ダイワ ワイズストリーム 62L-3
リール ー リョービ エクシマ3000
ライン ー ナイロン3号(12lb)
ハリ ー オーナー サクラマス 11号
オモリ ー 6Bガン玉 3連
エサ ー ミミズ
ニジマス用でリールは2000番を使っているのですがラインを3号に変更するのにあわせて新調しました。購入したのはこれだけです。ガン玉3連あたりが渓流釣り師らしいかもしれませんね。エサは底ベタにするのでウキは移動式に。ラインに糸のウキ止めを使ってあります。ハリスは使わずライン直結で内掛け結びにしました。今まではニジマス狙いをメインとしてブラックバスやコイが釣れればいいかな程度にしていましたがコイ専用にしてみました。ロッドとラインが少々心配ですがこれで試してみることに。
梅田湖コイ釣り 初日 2021-3-6
渓流解禁日にもかかわらず「梅田湖でコイを釣る」という悲願を達成するため昼過ぎに渓流釣りを切り上げ梅田湖へ。昼過ぎをまわると案の定、上流に向かってコイが登ってきます。水深は2mぐらいなので風がなければコイの姿が良く見えます。何度もエサをスルーされてしまいますが定期的にも戻ってきますのでひたすら待ちます。川の状態をみると川底の浅い・深い、砂利・砂・落ち葉などの状態も見え、どのような場所にコイがまわってくるかもなんとなく見えてきます。
夕方ぐらいにポイントへ投入、竿を地面に置いてしばらくしてから高台から様子を見ようと後ろ向いて歩きはじめると「ボチャン」という水音がしました。振り返ってみると竿がない!コイがHITした瞬間に竿をもっていかれてしまいました。ロッドが川の向こう側へ引きずられていくのが見えました。水深が2m近くありますので水に入るわけにもいかずどうしようかと思っているとラインが切れたようでウキが流れていきました。幸い投げ釣り用の予備竿があったので仕掛けをつけたまま沈んだロッドへ向かって数回投げるとうまく引っかかり無事回収。一時期はどうなることかと。この日は千載一遇のチャンスを逃してしまいそのまま終了。次の日へ。
梅田湖コイ釣り 2日目 2021-3-7
2日目も昼過ぎに渓流釣りから戻り、初日と同じ場所へ。少々回遊している場所が違うようですが風が少なく釣りやすい日でした。西日が山に沈むころようやくウキが沈み、コイがHIT。昨日の失態を繰り返さないように竿は手元においていましたので今回はバッチリです。今までは1.5号のラインはすぐにきられていましたが3号になっているので少しは安心ですが油断は禁物です。コイのヒキはニジマスとは違い圧倒的なパワーと重量で木の下や岩陰に隠れられたら終わりなので慎重に。5分ぐらいは格闘したでしょうか、結構疲れてきましたがコイも疲れてきたようでようやく浮いてくるようになりました。こうなると取込みですがタモの柄が短いのと大きさが魚体に比して小さすぎました。そこで浅瀬まで誘導して取込みをしようと思いましたが浅瀬にあがると浮力がなくなるため途中でコイが動けない。無理をするとラインが切れるので仕方なくこちらから水の中に、といってもヒザぐらいまでですが、入ってタモからはみ出る状態でフィニッシュ。
メジャーをあてるとピッタリ80cm。60cmぐらいとは思っていましたがここまで大きいコイが釣れるとはおもっていませんでした。重量も4-5kgはあると思います。一時期はバス用かシーバス用のタックルを購入しようかと迷いましたがトラウト用でもなんとかなるものですね。渓流釣りはポイントに反応がなければ次に向かうスタイルですがひたすら待つというのも慣れると気にならないものですね。
「鯉は一日一寸」
というのも案外うなずける格言のようです。